都立高校入試(国語)の傾向と対策[受験のプロが解説]

都立受験対策について

こんにちは!

東京都品川区の戸越・戸越銀座の学習塾、太陽学院の亀井です。

期末テストがいよいよ始まりますね。

準備は皆様できているでしょうか?

平日だけでなく、土曜日日曜日も太陽学院は空いており連日多くの生徒が勉強しにきています。

誰よりも圧倒的量をこのテスト期間にこなし、期末テストを制しましょう。

ということで

本日は「都立高校入試(国語)の傾向と対策[受験のプロが解説]」というタイトルです。

「今年受験するけど、どんな勉強をすればいいのかわからない。」

「都立高校入試に出てくる問題はどんな感じなんだろう」

「早めから受験勉強始めたいけど何から手をつけたら良いか・・・」

などといった不安をかかえているかもしれません。

そこでこの記事では、そういった方に向けて都立高校入試の国語についての傾向と対策を

ご紹介していきます。

これは、私が実際に過去10年分の問題を解き、多くの生徒を指導した経験を元に得た知識を

お伝え出来たらと思いますので、あなたの勉強に役立つポイントがあればぜひ参考にしていただけたら

と思います。

近年、易化している国語。だからこそ来年度は難しくなると考えています。

この記事を参考に是非、都立高校入試(国語)を攻略してください!

また、他の入試科目についても以下の記事でまとめてあります。

東京都立高校入試(英語)の傾向と対策【受験のプロが解説】

東京都立高校入試(社会)の傾向と対策[受験のプロが解説]

都立高校入試について知る

国語の対策をお伝えする前に、「そもそも入試ってなにするの?」という方もいるかもしれません。

そこで、まずは都立高校入試について簡単にご紹介します。

都立高校入試のについて詳しいことが知りたい人は以下の記事に詳しくまとめてありますので、

ぜひそちらもご覧ください。

関連記事都立高校入試(東京都)を突破するために!プロが語る対策と仕組み

都立高校入試の仕組み

都立高校に入学するためには基本的に都立高校入試を受ける必要があります。

その合否は基本的に、内申点(調査書点)+学力検査の2点で決まります。

(学校により面接や実技試験などが追加)

しかし都立高校の上位校では自校作成問題という各校独自で作成している問題を

国語・数学・英語の教科で使用しています。(国際高校のみ英語)

高校名教科備考
   日比谷高等学校      国語・数学・英語   進学指導重点校
西高等学校国語・数学・英語進学指導重点校
国立高等学校国語・数学・英語進学指導重点校
八王子東高等学校国語・数学・英語進学指導重点校
戸山高等学校国語・数学・英語進学指導重点校
青山高等学校国語・数学・英語進学指導重点校
立川高等学校国語・数学・英語進学指導重点校
新宿高等学校国語・数学・英語   進学指導特別推進校   
国分寺高等学校国語・数学・英語進学指導特別推進校
国際高等学校英語進学指導特別推進校
墨田川高等学校国語・数学・英語進学指導推進校

これらの高校で自校作成問題が使用されております。

また、上記の高校の自校作成以外の科目上記以外の高校の5科目のテストは全ての高校で共通問題を

使用しており、今回このブログでは共通問題の傾向と対策をしていきます。

進学指導重点校、進学指導特別推進校、進学指導推進校について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

関連記事今更聞けない!?都立高校の種類について受験のプロが解説!①

また上記の各高校の偏差値や内申点など知りたい方は以下の記事をご覧ください。

国際高校に合格するには!偏差値・倍率・必要な内申点をプロが解説

西高校に合格するには!偏差値・倍率・必要な内申点をプロが解説

日比谷高校に合格するには!偏差値・倍率・必要な内申点をプロが解説

新宿高校に合格するには!偏差値・倍率・必要な内申点をプロが解説

戸山高校に合格するには!偏差値・倍率・必要な内申点をプロが解説

青山高校に合格するには!偏差値・倍率・必要な内申点をプロが解説

都立高校入試の国語の傾向

まず最初に、実際の入試問題について、過去10年間の入試問題をもとに、概要と大問ごとに

問題傾向を解説していきます。

概要

まず、過去10年の国語科目の平均点の推移です。

年度平均点過去10年での順位(平均点高い順)
令和3年度72.53
令和2年度81.11
平成31年度71.04
平成30年度65.97
平成29年度69.55
平成28年度73.92
平成27年度65.68
平成26年度61.69
平成25年度60.510
平成24年度69.55
平均69.11

国語の10年間の平均点は69.11点でありこれは5教科の中で1番高い科目です。

特にここ数年は問題が易化しており点数が比較的取りやすくなっております。

平成28年度から問題10点分の2問が記述式からマーク形式に変わったことで平均点が

上がっております。

また、問題の傾向として中学生が苦手としている、独立した文法問題などは出題されておりません。

大問1,2 漢字の読み取り,書き取り の傾向

大問1は漢字の読み取り問題、大問2は漢字の書き取り問題が毎年出題されております。

漢字の読み取り問題は漢検5級〜準2級レベル、漢字の書き取り問題は漢検5級〜3級レベルとなります。

特に書き取り問題は3級レベルの問題は出題されることが少なく、

小学生で習う漢字5級レベルがよく出題されております。

大問3 小説文 の傾向

大問3は小説文の文章が出題されます。小説文は小説を読み、登場人物の気持ちや情景を

読み取るようになります。

基本的には読みやすい文章が多いですが、日常生活で使わない表現が出されたりする文章が

たまに出題される印象があります。

大問4 論説文 の傾向

大問4は論説文の文章が出題されます。論説文は筆者が自身の意見を述べる文章であり、

それらの設問を解くようになります。

また、大問4は論説文の問題だけでなく、

問5に必ず本文のテーマについて自分の考えを書く200字作文があります。

大問5 古典 の傾向

大問5は古典の文章が出題されます。ただし、都立の問題は「The・古典」という問題ではなく、

古文や漢文に対して現代語で書かれた鑑賞文を読んで設問に答えるといった問題で実質、

問3や問4の問題と変わりません

現代語訳も基本的についているので自身で古典を訳したりということも少ないので

取り組みやすい問題です。

大問ごとの対策と勉強法

大問全体を通して

まず全体を通しての対策として、日常生活の中に紙媒体で文字を読む習慣を取り入れてください。

私自身そうなのですが普段の生活で電子機器に目を通す機会が多いため、

紙媒体で文字に触れる機会が少なくなってきているように思えます。

そうなると困難になるのが長い文章を読むということです。

電子機器で見る情報は短くまとめられていることが多いので長い文章を見ることは少ないのですが

実際の入試問題は今のところそうではありません。

読み慣れていないと「あれ?今どこ読んでったけ?」ということが起こります。

しかも文章を読むのは集中力と体力を使います。

ですので普段から読む習慣を取り入れておくことで

問題を読むのも辛いと感じることが少なくなり、問題を解くのも多少は楽になります。

大問1,2 漢字の読み取り,書き取り(10点×2)

大問1,2は毎年漢字の読み取り、書き取り問題が出題されており、

それぞれ1問×2点で計5問で20点分出題されます。

まず漢字に関しては絶対に落としてはいけません。漢字は必ず満点を取れるところです。

間違えても1問までです。

その上で対策としては漢検3級〜5級のテキストを目標に練習を行うのがいいと思います。

理由としては上述したように漢字の読み取り問題は漢検5級〜準2級レベル

漢字の書き取り問題は漢検5級〜3級レベルの問題が出題されるからです。

また他の理由としては漢検3級以上を持っておくと東京都の私立高校を受ける際に

加点がつく場合もあります。

これらの理由から最終的に漢検3級レベルの漢字の読み書きができるようになるのを目標としましょう。

またそれに向けての勉強方法ですが、「漢字を毎日2時間勉強する!」というのは大変かと思います。

他の教科の勉強もありますからね。

ですのでお勧めは「毎日◯分する」「毎日1日○ページする」というように毎少しずつ行う勉強です。

僕のおすすめはページごとで区切りやり方ですがそこは自身に合ったやり方でいいと思います。

ただし毎日続けてください。これは英単語を覚えるのにも通じます。

単語や漢字に触れる回数を増やすことが覚えることへの近道だと考えているからです。

毎日嫌でも見ていたら自然と頭に入っています。

受験生が皆「like=好む」だとわかり、書けるのは学校でも塾でもほぼ毎日色々なところで

出題されているからです。

また、注意点として、綺麗な字で書くようにしましょう。

特に男の子で多いのですが模試なんかでも綺麗に書けてなくて点数が取れないというのをよく目にします。

字は分かっているのに字の汚さで落すのは非常に勿体無いです。気をつけてください。

大問3 小説文(25点)

大問3は毎年小説文の問題が25点分出題されています。

小説文と大問4の評論文はどちらかが好きか嫌いか賛否が分かれます。

その中でも小説文を苦手としている生徒に多いのは「主人公の気持ちになれません」というものです。

僕も中学生の時そう思っていました。

ただ問題となっている以上答えが存在するのでそれをいかに見つけていくかが大切になります。

その上で対策兼勉強法としてはまず問題を読む際に

登場人物の気持ちを表現している部分にチェックをつけながら読み、表現技法に触れるというのを

やっておいた方がいいです。

理由としては単に設問で聞かれるからです。

過去問や模擬試験を通しチェックをつけ、表現技法に触れ実際にあっているかを確認し

合っていなければ「どのような表現でどのような気持ちを表しているのか

というのを確認していくのが良いでしょう。

またこれは勉強法にも繋がりますが

知らない言葉が出たら調べるというのを癖づけましょう。

例えばこれを読んでいる学生の方は「いそいそと」という言葉の意味をご存知でしょうか?

実際に都立の入試で出て生徒に同じ質問をしたことがあります。

そこで帰ってきた答えとしてが、

焦っている、急いでいる」といった答えがほとんどでした。

おそらく「忙しい/急ぐ→いそいそ」と考えたのだと思います。

しかし実際の意味としては、

うれしいことなどがあって、動作がはずむ様子」という意味です。

この問題の設問では仮にこの言葉の意味を知っておくと

正解が導き出せる問題となっておりました。

日常生活でなかなか使いませんから知らなくて無理ないと思います。

しかし、こうやって出題された中で知らない言葉の意味などは必ず抑えていきましょう。

そうすると文章もより読みやすくなります。

大問4 論説文(30点<10点:作文>)

論説文について

大問4は毎年論説文の問題が30点分出題されており内10点分は作文となっております。

対策としてまずは

問題文を先に読み、何を問われているか確認し該当箇所に傍線を引く。

問題文で筆者の主張部分に傍線を引く。

が主となります。

まず①についてです。

あらかじめ問題文を読んでおくことで何を問われているかというのがわかった状態で本文に挑めます。

そうすると問題文を見返したりする時間などが減り楽になります。

そういった意味では解答の選択肢を先に見るのはお勧めしません。

理由は選択肢4つのうち、3つは間違っているからです。

間違った情報を念頭に入れた状態で本文も読んでしまうと混乱する恐れがあるからです。

続いて②についてです。

②は後述する作文対策に関係してきます。

作文の採点基準の一つに「筆者の主張を踏まえている」というのが存在します。

これは言い換えると筆者の主張を踏まえずに作文を書くと点数にならないということです。

しかも後々筆者の主張を探すのは時間がかかってしまいますので、

先に筆者の主張となる部分に傍線を引っ張っておくと後で見やすくなります。

作文について

続いて作文の対策についてです。国語の試験時間50分以内に書かなければなりません。

そして都立の作文は高得点を取ることが難しくありません。

採点基準は現在は各高校によって設定されていますが、

基本的には以下の3つのことを踏まえて書けば大丈夫です。

<採点項目>

①自分の意見、主張がある。(+4点)
②筆者の主張を踏まえている。(+3点)
③具体的な体験や見聞がある。(+3点)

基本的にこの3つについて、与えられたテーマどおりに書かれており、

日本語の使い方が合っていて、字を間違えなければ満点をもらえます。

また必ず誰か先生方に添削してもらってください。

ちゃんとかけてあるかどうかは第三者に見てもらうのが一番早いです!

①自分の意見、主張がある。

これは与えられたテーマに対して自分がどう思うかを書くことです。

具体的には「私は〜だと思う。」「私は筆者の意見に対して賛成(反対)である。」

「これからは~しようと思う」という形です。

②筆者の主張を踏まえている。

これが採点基準の中で一番難しいかもしれません。

上述したように筆者の意見のところに傍線を引っ張るように書きました。

その意見について自身の思うことを書くことになります。

筆者の意見は基本的に最終段落に書かれてあったり、文末が「~が必要である」「~だと考える」

という風に書かれてあることが多いです。

ですので書き方の一例としては、「筆者は〜だと考えている。そして私は〜である。」

という形で書くのが多いのではないでしょうか?

③具体的な体験や見聞がある。

これは自身が経験してきた具体的な体験や見聞(見たり聞いたりしたこと)を書きます。

ここでいう具体的な体験というのは以下のような形で書くことです。

(×)私はよくピアノを昔から習っていて、今も弾いています。
↓
(○)私は小学3年生の頃からピアノを習い始め、今も時間を見つけては弾いています。

なるべく詳細に書くことで、その様子を思い浮かべることができます。

具体的な体験はなんでも良いです。

「部活動」、「趣味」「習い事」「小さい時の思い出」・・・

それを上手にテーマに沿う形で書いていくようになります。

大問5 古典(25点)

大問5は毎年古典の鑑賞文問題が25点分出題されています。

上述したように大問5は実質大問3、4と変わりありません。

しかし、古典の鑑賞文の問題はあまり受験生にとっては馴染みのない文章なので

過去問や模擬試験などを通して慣れておくことが対策の一つです。

特に古典の文章と現代語訳の照らし合わせはできるようになりたいですね。

ただ古典の最低限の知識として「現代仮名遣い」はわかるようにしておきましょう。

ですので対策兼勉強法としては、「現代仮名遣いをマスターする」

「模擬試験や過去問を解き、形式に慣れる」この2つです。

過去問演習

最後は過去問演習について解説します。

入試本番で実際にどのような問題がでるか把握し、形式に慣れるためには、過去問演習が欠かせません。

3年生の秋を目安に、過去問演習を始めましょう。

特に漢字に関しては過去出題された問題から、同じ漢字が出題されるということがあります。

解く際は、時間をしっかりと計りながら行うようにしてください。

基本的には、間違えた範囲の復習を重ねて、苦手を潰していくことで得点アップを目指しましょう。

過去問は少なくとも5年分は解くようにしてください。

太陽学院では10年分を毎年授業で解くようにしています。

同じ問題が出たときに答えられるように間違えた問題の確認をしっかり行いましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか?

国語で高得点を取るためには、まずは本番の出題形式を理解した上で、

実践的な知識を身に付ける意識で演習を積む必要があります。

しかし、「本番の傾向と勉強法が分かっても、自分で計画的に勉強を進められる自信がない…」

という人もいると思います。

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