こんにちは!
東京都品川区の戸越・戸越銀座の学習塾、太陽学院の亀井です。
早速ですがこの記事では全体総括ということで今年度全体の振り返りをしていこうと思います。
特に「高校入試」、「大学入試」、
そして「今年度受験生だったある生徒の話」をしていきたいと思います。
そしてこの記事を読んでくださっている方に少しでも太陽学院のことを知ってもらえれば幸いです。
また、太陽学院では公式TwitterとInstagramを始めております。
気になる方は以下にアカウントを載せているのでぜひご覧ください!
(※Instagramの方が更新頻度が高いです。)
アカウントはこちらから 太陽学院Twitter 太陽学院Instagram
太陽学院 高校入試合格実績

まずは高校入試の合格実績です。
<都立高校>
飛鳥高校
桜町高校
総合芸術高校音楽科
高島高校
田園調布高校
広尾高校
雪谷高校 2名
芦花高校
<私立高校>
大森学園高校
関東国際高校
正則高校
東洋高校
日本工業大学駒場高校
目黒学院高校 4名
高校入試を終えての振り返り
先ほど全員の合格発表が出揃いました。
まずは受験生の皆さんお疲れ様でした。
今年の合否発表は例年より期間がありずっとソワソワしてたかと思います。
多くの人が人生初めての受験本当に良く頑張りました。お疲れ様!
合否に関して、今年は全員が第一志望合格とはなりませんでした。
一部の生徒がチャレンジの入試だったとはいえ
受からせることができなかったのは非常に悔しく思います。
そして受験が終わったすぐのタイミングでこの1年間を振り返っていきます。
内申点について
昨年の振り返りと同じになってしまいますがまずは「内申点」についてです。
都立入試、私立入試いずれにせよ改めて必要だなと思わされた入試でした。
というのも内申点が足りなくて志望校を変更したり、
チャレンジ入試になったりする生徒が数人でてしまったからです。
もちろん本番で高得点を取れればいいですがどうしても試験本番は緊張もあり、
全員が全員達成することは難しいです。
であれば入試というレースにおいて少しでも良いスタートダッシュをするという意味で
内申点はあって越したことはないです。
では内申点を上げるにはどうすれば良いか。
以下の4つがまず思いつくものです。
- 提出物は期限までに提出する+早めに行う
- 「質の良い勉強時間」を確保する
- 提出物のワークなどを周回する
- 高い目標値を定める
提出物は期限までに提出する+早めに行う
そもそも提出物を期限までに提出しない人が多いです。
これは内申点だけの観点で見ると残念ながら話になりません。
「提出物を期限までに提出する」といったことは学生の時だけでなく社会に出た時に
当たり前にできなければなりません。
成績をつけるのも先生・・・人です。やはり真面目にしている人に良い評価を行うと思います。
まずは「提出物を期限までに提出する」というのを徹底しましょう!
その上で早めに行うのを意識しましょう。
なぜなら提出物を早めに行うことで他の教材やワークを周回する勉強時間が確保できるためです。
「質の良い勉強時間」を確保する
「質の良い勉強時間」を確保するのが必要です。
良く生徒にどのくらい勉強したかを聞きますが皆基本的に座っていた時間をカウントしています。
座っているだけでは成績は上がりません。
問題を解き、丸つけ、訂正を行い必要事項を覚えて・・・というのを行うことで成績は上がります。
質の良い勉強時間=純粋に勉強した時間を多く確保するようにしましょう。
太陽学院で内申点が高い生徒のほとんどはこの観点がよくできています。
提出物のワークなどを周回する
今は昔ほどワークの問題をそのまま出すということは減ってきました。
ただワークの内容(基本)ができないと応用問題はできません。
過去、内申点が高い多くの生徒の共通項として「提出物のワークなどを周回する」が
挙げられるのは事実です。まずは周回をし答えを覚えるくらいまでやり込みましょう。
高い目標値を定める
最後は高い目標値を定めるというものです。
今年の受験生で入塾時の内申点が32の生徒がいました。
ただこの生徒の当時の志望校は共通問題実施校の中でも上から数えた方が早い進学校。
到底32では難しい状況でした。
3年生になったタイミングで太陽学院の自習コンサルティングの授業を取ってくれて、
その中での目標としてその志望校に行くために「内申点は最低でも39は取ろう」という
高い目標値を掲げて勉強をしてもらいました。
その高い目標値を達成するために生徒の中での自覚が生まれ勉強に専念し、
結果最終的にその生徒は41まで内申点を上げました。
最終的に志望校は変わったのですが、
内申点が高いおかげでかなり精神的にも余裕がある受験となりました。
仮にこの目標値が低ければそれに見合った努力しかしなかったのではと今になり考えます。
内申点を獲得するには自分が目指す上での「高い目標値」を定めましょう。
関連記事→第一志望逆転合格を実現する!太陽学院の指導や自習コンサルティングを徹底解説
英語について
続いては英語の科目です。これも例年通りですね笑
今年も例に漏れず英語が苦手な生徒が多い年代でした。ただ都立の入試は比較的対策がしやすいです。
8月の時点で全生徒1人1人に指示を出します。
実際その指示通りに動いてくれた生徒は12月頃に成果が出て、
都立本番では7割ほど取ってくれました。(8月地点で2〜3割ほどの生徒)
英語は1度安定するとその後比較的ブレません。これは大学受験でも同じです。
英語はできるようになるにも時間がかかります。
これを見ている受験生、まずは単語帳を開き覚えよう。文法の復習をしよう。
「検定」取得はお早めに。
最後は「検定」の取得です。受験生が多く取るのは「漢検・英検・数検」の3つかなと思います。
毎年どの学年にも口酸っぱく「検定は早めに取ろう!」と言っています。
特に英検や漢検に関しては最低でも3級、可能であれば準2級を目標にと伝えています。
ただ例年中学3年になり「ギリギリ」になって取る生徒やそもそも取らない生徒もいます。
中学3年生になってからだと学校のテスト、高校見学、模擬試験、
最後の運動会・部活動・合唱コンクールなどイベントが盛りだくさんです。
その中で検定もとなるとかなり大変になってしまいます。
なのでできるだけ早く取るようにしておきましょう。
都内に限った話だと私立高校では検定を持っていると加点などに使用でき有利になりますからね。
太陽学院 大学入試合格実績

続いて大学入試の合格実績です。
京都橘大学
駒澤大学
専修大学
帝京大学
文教大学
大学入試の振り返り
今年の受験生は2名で、1名は推薦、1名は一般受験でした。
みんなよく頑張り、今年は全員第一志望合格という最高の形で終えることができました。
本当に良く頑張りました。
今回の大学受験を終えて感じたことは3つです。
さて、入試を終えての振り返りですが感じたことは以下の点です。
- 受験形式に関して
- 早めの対策
- 英検の安心感
の3点です。
受験形式に関して
昨年度もそうでしたが学校推薦型選抜と一般選抜の生徒が今年も在籍しておりました。
塾長個人としては「その生徒が望む大学へ行けるならどっちでも良い」というのが正直な本音です笑
ただ最近の高校生を見ていて思うこととしては「一般選抜」のことしか知らないということです。

現在の大学入試は一般選抜の他に総合型選抜や学校推薦型選抜など他の受験形式がありますが
このことを高校生、特に高校1年生なんかは知らない子が多いです。
しかも都立高校の推薦が現時点で中学3年生の時の成績しか使わない事もあり、
「大学受験の推薦も高校3年生の成績しか使わない」と勘違いしている生徒もいるのも事実です。

こちらは令和5年度大学入学者選抜実態調査についてです。
大学全体で見たときに総合型や学校推薦型の選抜が半数以上を占めております。
実際に塾長自身は国公立大学へ学校推薦型選抜(学校での評定+センター試験の点数+面接)
で入学し、周りの生徒より2週間ほど早く受験が終わりました。
大学は決まらなくても仕組みさえ知っておくだけで自ずと行動は変わると思います。
一般選抜だけではありません。自分に合った受験形態で挑みましょう。
早めの対策
「そりゃそうだろ!」と思う方もいるかもしれませんがやはりギリギリになって、
入塾する生徒が多いのが実情です。もちろんそこから何とかするために作戦などを一緒にたてますが
早めの対策に越したことはありません。兎にも角にも早めの対策を行いましょう。(昨年に続き2回目)
英検の安心感
これも昨年に引き続きとはなりますが、私立大学を受ける方は特に英検がある方が
試験本番安心します。一発勝負でなくなるからです。
後ほど今年のある受験生についてお話ししますが、
英語が苦手な人が高3から英検の対策と受験勉強の両立を行うのはなかなか大変です。
高2終わりまでに英検2級の取得を一つ目標としましょう。(マジで取ろう。)
(太陽学院の生徒には全員お伝えしています。)
ただし英検も取得からの年数によっては受験で使えない場合もありますので、
自分の第一志望の募集要項と照らしわせて確認してみてください。
今年度受験生だったある生徒の話

ここまで今年度の受験を振り返ってきましたが、
最後に「今年度受験生だったある生徒の話」をしたいと思います。
なぜその話を今しようと思ったのか、
それは私自身がその生徒から大事なことを教わった気がするからです。
小さい個人塾の塾長の独り言なので気になる人だけご覧ください笑
(本人から掲載許可はいただいております。+時系列はところどころバラバラです。)
その生徒との出会い
その生徒を仮にAさんとする。
Aさんとの出会いは、今から遡ること四、五年前。冷たい風が吹き抜ける冬、
中学二年の学年末テストが迫る頃だった。
太陽学院の教室に足を踏み入れた彼は、当時としては珍しく、別の区から通ってきた生徒だった。
距離が気になり、「通うのが大変では?」と心配する私に、彼は笑いながらこう答えた。
「遠くないと塾に行かないんで」
妙に納得させられる理由だった。そして、体験授業が彼に合ったようで、そのまま正式に入塾。
別の区という事もあり2年生の間は個別、3年生から集団授業を行った。
当時の印象は、まさに「The・中学生」。明るく、屈託がなく、おふざけも忘れない。
勉強に関しては、「苦手」+「好きじゃない」が正確な表現だった。特に英語は大の苦手。
この記事を書くにあたり当時のテストの点数を引っ張り出してきた。
入塾してすぐにあった学年末では英語の点数は5点。(そんな低かったけ・・・?)
そこから始まった彼との学習の日々。
次のテストでは43点まで伸びた。「めっちゃ頑張ったな!」と心から思ったが、
それ以降も英語の点数は30点台をうろうろ。
「受験で英語は絶対に必要だから、やれ!」
何度この言葉を繰り返したか分からない。
しかし、彼はいつも上の空。「まぁ、Aさんらしいな」と苦笑しながらも、何度も何度も伝え続けた。
親御さんとも協力し、声を掛け続けたが……やはり、聞いているようで聞いていなかった(笑)。
高校受験
季節が巡り、いよいよ高校受験の時期がやってきた。
面談の場で、彼が志望校を告げた。
その名前を聞いた瞬間、私は「いや、厳しくないか?」と内心思った。
ある私立大学の附属高校。内申でいうと、主要五科目すべて「4」以上が必須。
しかし、当時のAさんの成績は、到底そのレベルには届いていなかった。
加えて、一般受験となると、彼の英語力では戦えない。
もちろん鍛えはするけども、やはり英語が足を引っ張る。しかも本人は英語嫌いでやらない笑
それでも彼は、第一志望を変えなかった。そして迎えた受験当日。
結果は、不合格。
いくら厳しい受験だったとはいえ、合格へ導けなかったことは、
私にとっても悔しく、苦しい経験だった。
塾を辞めるものと思っていたが、親御さんからは「続けます」との連絡があった。
「今までいくつもの塾に通わせましたが、
太陽学院が一番面倒見が良く、本人も亀井先生の言うことはよく聞きますから」
その言葉は、嬉しいと同時に、申し訳なさとプレッシャーを倍増させた。
高校入学〜高2の12月
そのままAさんは塾に通ってくれた。受験期までは至って普通の高校生だったと思う。
部活動も引退まで一生懸命取り組んでいたのが印象的だった。
ちなみに太陽学院の高校部の塾生には勉強も!しなさいと伝えている。
勉強だけでなく部活や友達と遊ぶ、恋人を作るなど
高校生らしい生活を楽しんで欲しいし満喫して欲しいからだ。
そして、高校二年の十二月。進路面談の時期が訪れた。
彼が志望校に挙げたのは、三年前に不合格となった、あの附属高校の大学だった。
いわゆる「日東駒専」と呼ばれるランクの大学。
一般的には決して高すぎる壁ではない。しかし、Aさんにとっては相当なチャレンジ校だった。
「今のままでは、到底届かない」
その現実を、私ははっきりと伝えた。彼の表情に余裕が浮かんでいたからだ。
「Aさん、覚悟を決めろ。今やらなければ、また三年前と同じことになるぞ」
初めて、真正面から彼を叱った。
それを機に、彼の本気の受験生活が幕を開けた。
受験指導開始
まず受験指導をする上で行ったことは英語や国語の指導ではなく、スマホの使用時間についてだった。
自分が学生だった時もそうだが本気で受験を行うのであればスマホとの関わりを
まず考える必要があると思う。ゲームやSNSの誘惑が圧倒的に大きいからだ。
Aさんもスマホゲームをかなりしていた。
まずはそのゲーム時間に本人同意のもとロックをかけた。
(合否発表の際の二言目はロック解除してくださいだった。)
いきなり0分にするとそれは本人にとって息抜きも出来ないので徐々に減らしていった。
(夏の時点ではゲーム時間は1分<ログインボーナス用>まで使用制限を行った。)
そして実際の受験指導。まずは圧倒的苦手な英語から着手した。この時、1月も終わりの頃。
ただ現時点で高校英語はおろか、中学英語すら怪しい状況だった。
(英検3級もこの時期に取れてなかった記憶がある。)
まずは中学生の英文法の復習(英文法パターンドリル+塾での授業)と
ターゲット1800という中学生向けの英単語を勉強するように伝えた。
特に英文法に関しては「知っている人ではなく、覚えている人になりなさい」というのを年中伝えてきた。
そこから大体2ヶ月くらいかけて中学内容であれば使いこなせるレベルまで持っていった。
4月以降に関しては詳細は省くが英語7割、古典2割、日本史1割くらいの割合で勉強し
部活動引退までは平均1日3時間〜4時間程度、引退後は倍以上勉強してもらった。
英検2級受ける??
英語に苦戦していた頃に一つ提案があった。英検2級である。
確かに本番合格最低点を取るのはなかなか厳しいものもあった。
ただ挑戦したいとのことだったのでメリット・デメリット話した上で対策を行った。
本試験scbt含めて4回受けた。結果全て落ちた。回数を重ねるごとに点数は上がったが全て落ちた。
自信があった3回目は一緒に結果を見た。1949点で問題数でいうとあと数問。
結果を見たAさんは、しばらく無言のまま画面を見つめ、
やがて「ちょっと外に出てきます」と塾を出ていった。その背中に、彼の悔しさが滲んでいた。
しかし、数時間後には切り替え、一般試験に向けた勉強へと戻っていった。
その精神的な強さこそが、Aさんの真骨頂だった。
英語長文100題
夏休みに入ったタイミングでAさんにある課題を課した。
それは「英語長文100題」であった。
Aさんをここまで見ていて文法問題や単語は以前よりできるようになったものの長文などは、
なかなか厳しいものがあった。
本人も今まで英語長文を避けに避けてきたので英語長文に慣れてもらう意味でも強制的に
読んでもらう必要があると考えた。
そこで高校受験レベルの問題集や都立高校入試の過去問などあらゆる中学レベルの長文を塾で用意し
夏休みの間に読んでもらった。
ただ読んでもらうだけでなく自分の訳と本文の訳があってるかのチェックもあわせて行なった。
その影響もあってか夏休み以降、
大学受験レベルの長文問題集の取り組みが比較的容易に取り組んでいた。
国語のレベルアップ
みなさんも国語、特に「「現代文」の点数が安定しない」という経験はしたことがあるだろうか。
私は全然ある。
Aさんが10月頃からその症状が発症し始めた。ちょうどセンター試験の現代文を解き始めた頃である。
Aさんの中で国語は得意というのは高校受験の頃からあったが問題により点数がばらついた。
やはり、英語が苦手な分どうしても得意な国語で点数を稼いでおきたいというのは、
私やAさんの中での共通認識であった。
そこで太陽学院のある先生に担当をお願いした。
その先生は国語の問題が好きすぎて問題文を読むだけで答えが浮かび上がってくるという先生であり、
そこから1月までの私大の入試までの間みっちり鍛えてもらった。
Aさん本人に聞いてみるとここまで論理的に現代文を解いたことがなかったようでかなり感動していた。
私もいつか受けてみたい。
上がらぬ点数、超えぬ最低点
Aさんに受験を通じてよく言っていた言葉がある。
「1の復習で10解けるようにしなさい」というものだ。やはり勉強をする上で大切なのは
間違えた問題を次できるようにすることであり、それには復習が必要だと思っている。
Aさんには受験期の間それを徹底してもらった。徹底していないときは必ず行うように何度も伝えた。
そんな中で赤本を解き始めたのは11月頃からだった。
入試までに各志望大学、受験形式で約20回分の赤本を解いてもらった。
合格最低点を超えたのはたった2回分で、しかも+2〜3点であった。
また、英語が上がったと思えば国語が低く、日本史が上がったと思えば英語が下がりというくらいに
なかなか点数も安定しなかった。
ただ毎週末はその週に行なった赤本の解き直し、年末にはそれまでに解いた赤本の解き直しを
徹底してもらった。
年内入試と共通テスト
今年度の入試の注目すべき点の1つとして東洋大学の年内入試があった。
Aさんも受けた。というのも申込後の事後発表であった笑
結果は、不合格。
倍率を考えれば仕方のない部分もあるが、Aさんの周りの友人たちは皆、合格を勝ち取っていた。
その事実が、彼の心を一層重くしたのは間違いない。
だが、彼の本命は2月の一般試験。ここで気持ちを切り替えさせることが重要だった。
そこを切り替え、そのまま1か月後の共通テストへ。
Aさん本人には受験が始まる前に「共通テストはなく一般試験で受かりなさい」と伝えていた。
経験上、1年で合格ラインに到達するのは至難の業だった。
そのため、共通テストに神経をすり減らすより、一般入試に集中するべきだと判断した。
その言葉を胸に、Aさんは全く緊張することなく共通テストに挑んだ。
結果は、他の科目は3〜4割。しかし、現代文は驚異の9割近くを叩き出した。
この1本の成功が、彼の受験を大きく変えた。
英検や過去問、年内入試と、思うような結果を得られず、
不安に押しつぶされそうになっていたAさんにとって、この高得点は自信を呼び戻す決定打となった。
「自分の勉強方法は、間違っていなかったんだ。」
確信を得たAさんは、これまで以上に前向きに、2月の一般試験に向けて邁進していった。
そして、その勢いのまま、運命の試験へと突入することとなる——。
いざ、一般入試!
1月も後半に差しかかり、いよいよ本命ではないが抑えの大学の試験が始まった。
それまで積み重ねてきた英検のスコアが利用できる大学もあり、
Aさんは比較的落ち着いた様子で試験に臨んでいた。
しかし、この時期こそが最も大事な追い込みのタイミングだった。私は彼に「復習の徹底」を課した。
受験が終わるとすぐに塾へ向かい、その日解いた試験の英語、日本史、国語(古文)を復習。
そして余った時間は、これまでに解いた問題の見直しに充てた。
私もまた、彼が塾に来るたびにその日解いた英語の問題を解き、
その場で解説するというルーティンを続けた。
この日々の積み重ねの中で、私はある変化に気づいた。
「受験の日ごとに、確実に成績が伸びている」
Aさんが毎日解いた問題の正答率が、日を追うごとに上昇しているのだ。
しかも、復習していた内容が本番の試験で出題されることもあり、
彼自身にとっても追い風となっていた。
これまで不安そうにしていた表情も次第に晴れやかになり、
受験期間中の彼の姿勢は自信に満ちていた。
「ひょっとすれば、本当に受かるかもしれない」
そう思わせてくれるほど、彼の学力と精神力は受験を通じて大きく成長していた。
そうして、約2週間に及ぶ一般入試の戦いを終えた。
合否発表
その朝、私は落ち着かず、そわそわしながら時計を何度も確認していた。
正直なところ、昨夜はほとんど眠れなかった。
実は、Aさんが結果を知るよりも前に、私はその合否を知っていた。
保護者様からの連絡で、すでに結果が伝えられていたのだ。
しかし、Aさん本人は「受かっているわけがない」と思い込んでおり、
翌日以降の受験にも影響が出るかもしれないということで、
受験がすべて終わってから確認することになった。
そして、保護者様からも「一緒に確認してほしい」との依頼を受けた。
その日の試験を終えたAさんが塾にやってきた。
「もし受かっていたら、入学金のこともあるし、一緒に確認しよう」
そう伝え、私はパソコンを開き、受験番号を打ち込んだ。
ログイン画面の合否発表ボタンを前にして、深く息を吸い込む。
クリックすると、瞬く間に画面いっぱいに文字が並ぶ。
Aさんは複数の学部を受験していたため、結果は一覧で表示された。
そこに映し出されたのは、見慣れた「不合格」の二文字。その並びを見て、彼の肩がわずかに落ちる。
私は矢印キーを下へ押した。
次の結果。
そして、そこに——。
「合格」
その二文字が浮かび上がった。
Aさんは、一瞬、何が起こったのか理解できないようだった。目を見開いたまま、画面を凝視する。
私もまた、込み上げるものを抑えられなかった。
この一年間、彼は多くの課題を課され、幾度となく自分の限界と向き合ってきた。
そして、最後の最後で、その努力が実を結んだ。
Aさん、本当におめでとう。
その後
受験が終わった後、Aさんと改めて話をする機会があった。
「受験期、先生にめちゃくちゃ腹立ってましたよ。」
Aさんは笑いながらそう言った。厳しい指導が続く中で、時には「うざい」と思ったこともあったし、
個別指導の時間は尋常ではない緊張感があったという。
私も、彼の緊張を感じていた。しかし、Aさんは続けた。
「でも、あの緊張感があったからこそ、本番ではあまり緊張しなかったんです。」
その言葉に、私は静かに頷いた。厳しい指導が、彼の受験本番での強さに繋がったのだ。
そんなAさんは、4月から太陽学院でアルバイトをすることになった。
Aさんとの付き合いは、まだまだ続いていきそうだ。
Aさんから学んだこと
受験を通じ私も改めてAさんから多くのことを学ばせてもらった。
「諦めないこと」である。Aさんはどんな状況においても「絶対合格する」ということを言っていた。
過去の生徒を振り返ってみても、「絶対合格する」と言い続け諦めなかった人は
受かっている傾向にあるように思える。
私も今後の人生の中でチャレンジを忘れず、何事にも諦めないようにしていかなければと
思わせてくれた。
頑張ろう。
太陽学院の評判
ここまでで太陽学院がどんな塾かはわかったけど、「太陽学院の評判はどうなんだ?」
と思った方もいると思います。
そんな方達のために以下に太陽学院の卒塾生たちのインタビューをまとめています!
実際に通塾していた生徒たちのリアルな声を感じてもらえたらと思います!!
関連記事→太陽学院の評判って実際にどうなの!?「卒塾生インタビュー」

太陽学院では体験授業を行なっております。
本記事で、太陽学院に少しでも興味を持ってくださった方や、
今の勉強についていくことが難しいなと感じているかた、ワンランク上に行きたいという方は、
まずはご気軽に無料体験授業にお越しください!
太陽学院の無料体験授業については知りたい人はこちら
太陽学院は生徒一人一人に寄り添います。
ぜひお待ちしています。
太陽学院の提携事業


愛媛大学工学部卒、愛媛県立伊予高校出身。太陽学院代表講師。
某大手芸能イベント会社、プログラマーを経て塾講師として太陽学院創業者である加瀬真一氏に師事。
中学時代は学年真ん中ぐらいだった成績が高校時代に培った
『逆算する勉強法』で高校3年間は学年トップに。
大学時代には成績優秀者に選ばれ表彰。
現在は一人一人に寄り添った授業を展開し生徒から厚い信頼を得ている。
小中高生向けプログラミングスクールTechChance!戸越駅前校の運営も行っている。