
こんにちは!
東京都品川区戸越・戸越銀座の学習塾、太陽学院の亀井です。
突然ですがこの記事を読んでいる皆様は、以下の合格実績をご存知でしょうか?

こちらは、都立目黒高校の令和7年3月卒業生大学等合格状況です。
関連記事→目黒高校に合格するには!偏差値・倍率・必要な内申点をプロが解説
「東京大学」という文字を見た時、
正直、
「え、目黒高校から現役で東大!?」
と思わず二度見しました(笑)。
もちろん、目黒高校はとても良い高校です。
ですが、毎年何人も東大へ進学する学校ではありません。
だからこそ、
「どんな高校生活を送っていたんだろう。」
「どんな勉強をしていたんだろう。」
「中学生の頃からずっとトップだったのかな。」
そんなことが気になりました。
「いつか話を聞いてみたい。」
そう思っていたのですが、本当に偶然、ご縁がありました。
太陽学院の卒塾生で、目黒高校に通っていた生徒が、その方と友人だったのです。
そのご縁から今回インタビューをお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。
本当にありがとうございます。
今回の記事では、
・中学生時代はどんな生徒だったのか
・目黒高校を選んだ理由
・東京大学を目指したきっかけ
・科目ごとの勉強法
・受験生活で苦しかったこと
・東京大学へ進学して感じたこと
まで、できるだけ本人の言葉をそのままお伝えしたいと思います。
先に一つだけお伝えしておきたいことがあります。
この記事は、
「この勉強法なら東大へ行けます。」
という記事ではありません。
実際に話を聞くと、この方には昔から数学が好きという大きな強みがありました。
一方で、英語は苦手。
国語も最後まで苦労したそうです。
文化祭では勉強時間が大きく減ったこともありました。
受験が終わった今だからこそ、
「あそこはもっと早くやればよかった。」
という反省も率直に話してくださいました。
だから私は、このインタビューがとても面白いと思いました。
きれいな成功談ではありません。
悩みながら、迷いながら、それでも自分なりに前へ進んだ一人の高校生の話です。
高校受験を控えている中学生。
大学受験に向けて頑張っている高校生。
そして、お子さんを支える保護者の方。
それぞれに何か一つでも参考になる部分があると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
※今回インタビューに協力してくださった方は、太陽学院の卒業生・在塾生ではありません。本人の許可をいただき、都立目黒高校から東京大学へ進学した一つの実例として掲載しています。
この記事で分かること

- 中学生時代の成績と勉強への向き合い方
- 目黒高校を選んだ理由
- 東京大学を意識したきっかけ
- 科目ごとの勉強法
- 高校3年間の受験生活
- 受験を振り返って後悔していること
- 東京大学へ入学して感じたこと
インタビューに協力してくださった方のプロフィール
今回お話を伺ったのは、都立目黒高校を卒業し、現在は東京大学理科一類に在学しているIさんです。
記事では、プライバシーに配慮してイニシャルで紹介します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出身高校 | 東京都立目黒高等学校 |
| 現在 | 東京大学理科一類 在学 |
| 出身中学校 | 都内公立中学校 |
| 通塾経験 | なし |
| 得意科目 | 数学 |
| 苦手科目 | 英語・国語 |
| 共通テスト | 929点 |
| 東大二次試験 | 280点 |
実際にお会いするまでは、
「中学生の頃からずっと成績トップだったんだろうな。」
と勝手に想像していました。
ところが、話を聞いてみると、そのイメージは良い意味で裏切られます。
中学生の頃は、数学以外の勉強にはあまり興味がなかったそうです。
高校も、何年も前から目黒高校一本で目指していたわけではありません。
むしろ、その時その時で自分が面白いと思ったことに夢中になっていた結果が、
東京大学合格につながっていました。
私は、この部分が一番印象に残っています。
東大へ合格したという結果だけを見ると、「特別な人」に見えてしまいます。
でも話を聞いていると、悩んだり迷ったりする場面もたくさんありました。
だからこそ、このインタビューには価値があると思っています。
中学生時代は数学だけが好きだった
「中学生の頃は、勉強が好きだったんですか?」
最初にそう聞くと、Iさんは少し笑いながら、
「数学以外は全然でした(笑)」
と答えてくれました。
東京大学へ現役合格した方というと、中学生の頃から全教科でトップクラスの成績を取り、ずっと勉強漬けの日々を送っていたようなイメージを持つ方も多いと思います。
私自身も、どこかでそんな想像をしていました。
しかし、実際にお話を聞くと、そのイメージとはかなり違っていました。
中学校の内申はオール4には届いていなかった
まず驚いたのが、中学生時代の成績です。
Iさんは都内の公立中学校に通っていました。
中学校時代を振り返ってもらうと、
「本当に数学しかやっていませんでした。」
と笑いながら話してくれました。
内申はオール4には届かず、
- 数学は5
- 社会や副教科の一部が4
- その他の教科は3程度
だったそうです。
英語も決して得意ではなく、定期テストで50点台を取ったこともあったと言います。
つまり、中学生の頃から何でもできるタイプではありませんでした。
この話を聞いて、少し安心した受験生もいるかもしれません。
東京大学へ進学した人でも、中学生の時点では苦手科目を抱えていたのです。
数学だけは、勉強というより趣味だった
一方で、数学だけは別でした。
学校の宿題だから解く。
テストがあるから勉強する。
そんな感覚ではなかったそうです。
高校入試の問題を自分から解いたり、自分が受験する予定のない高校の過去問まで解いていたと言います。
「なんでそこまで数学をやっていたんですか?」
と聞くと、
「単純に面白かったからです。」
という答えが返ってきました。
この一言を聞いて、私はすごく納得しました。
勉強が好きだったわけではありません。
数学が好きだったのです。
だから、自然と勉強時間も増えていました。
誰かに言われたからではありません。
自分で解きたいと思ったから解く。
その積み重ねが、高校生になってからも大きな強みになっていきます。
数学が好きになった背景
数学が好きになった理由についても聞いてみました。
幼い頃から算数のワークブックに触れる機会があり、数学は身近な存在だったそうです。
また、お父様が中学校の数学教師だったこともあり、家庭でも数学の話をすることが多かったと言います。
もちろん、それだけで数学が得意になるわけではありません。
実際、同じ環境でも数学が好きになるとは限りません。
ただ、Iさんにとっては、数学に触れることが特別なことではなく、ごく自然な日常だったのでしょう。
その積み重ねが、「数学が好き」という気持ちにつながっていったのだと思います。
「好き」が、その後の受験勉強の土台になった
今回のインタビューで、私が最初に感じたのはここでした。
受験勉強というと、「苦手科目を克服すること」に意識が向きがちです。
もちろん、それも大切です。
しかし、Iさんの場合は違いました。
最初から苦手科目を克服したわけではありません。
まずは、自分が一番好きだった数学をとことん伸ばしていました。
そして、その成功体験が、高校で数学Ⅲや物理へ進み、最終的には東京大学受験へとつながっていきます。
私は塾で多くの生徒を見ていますが、「好きな教科」が一つある生徒は強いと感じます。
好きだから続けられる。続けられるから得意になる。得意になるから、さらに好きになる。
Iさんは、まさにその良い循環に入っていたのだと思います。
もちろん、だからといって苦手科目を放置していいわけではありません。
実際、このあと本人からは「英語や国語はもっと早く勉強しておけばよかった」という反省も聞くことになります。
それでも、中学生の頃に「数学が好きだった」という事実は、東京大学合格までの大きな土台になっていたことは間違いありません。
目黒高校を選んだ理由
数学は好きだったものの、中学生の頃から「目黒高校へ進学したい」と考えていたわけではありませんでした。
どちらかというと、志望校は現実的な視点で決めていったそうです。
実際に話を聞いてみると、多くの受験生が経験するような志望校選びだったことが分かりました。
中学校の先生から勧められたことがきっかけだった
目黒高校を受験しようと思った一番のきっかけは、中学校の先生からの一言だったそうです。
当時の成績を見た先生から、
「少し頑張れば目黒高校を目指せるんじゃないか。」
と言われたことが始まりでした。
「じゃあ頑張ってみようかな。」
そのくらいの気持ちで受験勉強を始めたと話していました。
何年も前から目黒高校だけを目標にしていたわけではありません。
先生から勧められ、自分の学力や通学のしやすさも考えたうえで、志望校として選んだそうです。
通いやすさも志望校を決める理由の一つだった
目黒高校を選んだ理由は、先生から勧められたことだけではありません。
自宅から無理なく通えることも大きな理由だったそうです。
高校は3年間毎日通う場所です。
偏差値や進学実績ももちろん大切ですが、通学時間や生活とのバランスも同じくらい重要になります。
私も普段、生徒と志望校について話すときは、
「その高校へ3年間楽しく通えるか。」
という視点を大切にしています。
Iさんも、そうした現実的な部分を踏まえて目黒高校を選んでいました。
初めて目黒高校へ行ったのは入試当日だった
今回のインタビューで特に驚いたのが、この話でした。
「学校説明会や文化祭には行ったんですか?」
と聞くと、
「行っていません。」
という答えが返ってきました。
さらに、
「目黒高校へ初めて行ったのはいつですか?」
と聞くと、
「入試当日です。」
と思わず笑ってしまうような答えでした。
現在は学校説明会や文化祭へ参加し、学校の雰囲気を見てから志望校を決める受験生が多くいます。
そのため、このケースはかなり珍しいと思います。
もちろん、私は学校見学へ行くことをおすすめしています。
実際に学校へ足を運ぶことで、パンフレットやホームページだけでは分からない雰囲気を知ることができます。
ですから、これは決しておすすめできる方法ではありません。
ただ、Iさんにとっては、それでも自分に合った学校だったということなのでしょう。

東京大学を目指したきっかけ

目黒高校へ進学したIさんですが、この頃はまだ東京大学を目指していたわけではありませんでした。
数学は好きだったものの、将来どこの大学へ進学するかまでは具体的に考えていなかったそうです。
そんなIさんの進路が大きく変わるきっかけになったのは、高校2年生の5月でした。
きっかけは中学校時代の友人との会話だった
高校2年生の5月頃、中学校時代の友人と食事へ行く機会があったそうです。
久しぶりに会った友人は、高校へ入学してから勉強を頑張っており、その姿を見て、
「自分も何か頑張ってみようかな。」
と自然に思ったと言います。そのとき友人から言われたのが、
「東大に行ったらかっこいいんじゃない?」
という何気ない一言でした。
本人も、「今思えば、本当にその一言がきっかけでした。」
と笑いながら話していました。
小さい頃から東京大学を目標にしていたわけではありません。
「東大へ行きたい」という強い憧れがあったわけでもありません。
本当に何気ない会話から、
「一度、本気で目指してみよう。」
という気持ちになったそうです。
最初から東京大学一本だったわけではない
ただ、この時点で東京大学だけを目指すと決めたわけではありません。
他大学や医学部なども選択肢として考えており、最終的に東京大学を受験すると決めたのは、共通テストが終わってからでした。
つまり、「高校2年生で東大受験を決意した」
というより、
「高校2年生から東大を意識して勉強を始め、成績や状況を見ながら受験校を決めた。」
という流れだったそうです。
私は、この話を聞いて少し安心しました。
受験生の中には、
「高校2年生なのに志望校が決まっていない。」
と不安になる人もいます。
しかし、Iさんのように勉強を続ける中で目標がはっきりしていくケースも少なくありません。
志望校が決まっていないからといって、焦る必要はないのだと思います。
まずは得意だった数学を徹底的に伸ばした
東京大学を意識してから最初に取り組んだのは、苦手だった英語ではありませんでした。
まずは、自分が一番得意だった数学をさらに伸ばすことを選びます。
高校2年生の5月頃から数学ⅢCの学習を始め、約2か月で『チャート式』を一通り終えたそうです。
(それまでにチャートのIA・IIBは終了済み)
その後は物理と化学の学習も進め、高校2年生の秋頃までには『セミナー物理』『セミナー化学』を一周終えています。
得意科目をさらに伸ばして、大きな得点源を作る。
これがIさんの基本的な勉強方針でした。
一方で、受験を終えた今だからこそ、
「英語と国語は、もっと早く始めておけばよかった。」
とも話していました。
得意科目を伸ばすことは大切です。
しかし、苦手科目を後回しにしすぎると、最後に苦労することもあります。
今回のインタビューでは、その成功と反省の両方を聞くことができました。
次は、実際にどのような参考書を使い、どんな勉強をしていたのかを科目ごとに詳しく伺いました。

科目別に聞いた勉強法
ここからは、実際にどのような勉強をしていたのかを科目ごとに紹介します。
インタビューを通して感じたのは、
「この参考書を使ったから東大に合格した。」
という単純な話ではなかったことです。
むしろ印象に残ったのは、
自分に必要な参考書を選び、それを最後までやり切っていたこと。
そして、得意科目と苦手科目に優先順位をつけながら勉強を進めていたことでした。
それでは、科目ごとに詳しく見ていきます。
数学|一番好きだった教科だからこそ、徹底的に伸ばした
数学は、中学生の頃から一番好きだった教科です。
高校へ入ってからも、その姿勢は変わりませんでした。
高校1年生の頃から数学I A・ⅡBを進め、高校2年生になる頃には数学ⅢCの学習を始めています。
東京大学を意識し始めた高校2年生の5月からは、約2か月で『チャート式』を一通り終え、その後はさらに難しい問題へ取り組んでいきました。
「数学は勉強というより、解いていて楽しかった。」
そんな言葉がとても印象的でした。
好きだから続けられる。
続けられるから力が付く。
まさに、その積み重ねだったのだと思います。
数学で使用した主な参考書
| 参考書 |
|---|
| チャート式 数学ⅢC |
| 1対1対応の演習 |
| やさしい理系数学 |
| 上級問題精講 |
| ハイレベル理系数学 |
| 新数学演習 |
| 東京大学過去問・東大模試過去問 |
参考書の冊数だけを見ると多く感じますが、一気に手を広げたわけではありません。
一冊ずつ取り組み、自分のレベルに合わせて次の教材へ進んでいたそうです。
物理|数学を武器に理解を深めた
数学が得意だったこともあり、物理も比較的スムーズに学習できたそうです。
最初は『セミナー物理』で基礎を固め、その後は問題演習を重ねながら理解を深めていきました。
公式を丸暗記するのではなく、
「なぜこの式になるのか。」
「どう考えれば解けるのか。」
という部分を意識して勉強していたと言います。
物理で使用した主な参考書
| 参考書 |
|---|
| セミナー物理 |
| 名問の森 |
| 標準問題精講 |
| 思考力問題精講 |
| 難問題の系統とその解き方 |
化学|教材を増やさず、一冊ずつ仕上げた
化学は数学や物理ほど得意というわけではありませんでした。
だからこそ、必要以上に参考書を増やさず、一冊ずつ丁寧に進めていたそうです。
高校2年生の秋頃までには、『セミナー化学』を一周終了。
その後、『化学の新演習』にも取り組みました。
化学で使用した主な参考書
| 参考書 |
|---|
| セミナー化学 |
| 化学の新演習 |
受験を振り返ると、
「有機化学はもっと早く始めればよかった。」
とも話していました。
英語|最後まで苦労した教科
意外だったのは英語です。
東京大学へ合格したと聞くと、英語も昔から得意だったように思われがちですが、実際は違いました。
中学生の頃は定期テストで50点台を取ることもあり、高校へ入ってからも英語には苦手意識があったそうです。
本格的に受験勉強を始めたのは高校3年生になってからでした。
単語・英文解釈・長文読解を一つずつ積み重ね、少しずつ力を付けていったと言います。
英語で使用した主な参考書
| 参考書 |
|---|
| 鉄壁 |
| 英文読解の透視図 |
| 長文問題精講 |
英語については、
「もっと早く始めればよかった。」
と何度も話していました。
リスニングは少し面白くて、散歩をしながらYouTubeの英語を何時間も聞いていたそうです。
「多い日は5時間くらい聞いていました。」と聞いたときは、
「それはすごいですね(笑)」と思わず言ってしまいました。
今回のインタビューを通しても、一番後悔していた教科だったことが伝わってきました。
国語|最後まで不安が残った教科
国語も得意科目ではありませんでした。
現代文は読書が好きだったこともあり、それほど苦手意識はありませんでしたが、古文・漢文には最後まで苦労したそうです。
共通テスト直前になってから本格的に対策を始めたこともあり、
「もう少し早く取り組んでおけばよかった。」
と振り返っていました。
受験が終わった今だからこそ出てきた、率直な反省だったと思います。
地理・情報|共通テスト前に集中して対策した
地理と情報は、共通テスト直前に集中的に勉強したそうです。
数学や物理のように長期間取り組むのではなく、優先順位を考えながら、必要なタイミングで学習を進めていました。
得意科目は早めに仕上げる。
短期間で伸ばせる科目は後半に取り組む。
受験全体を見据えながら計画を立てていたことが印象に残りました。
もちろん、この進め方がすべての受験生に当てはまるわけではありません。
ただ、自分の得意・不得意を理解したうえで勉強計画を立てていたことは、多くの受験生にとって参考になる部分ではないでしょうか。
高校3年間の勉強時間

東京大学に現役合格したと聞くと、
「高校3年間、毎日何時間も勉強していたんだろう。」
そんなイメージを持つ方も多いと思います。
私も実際にそう思っていました。
そこで、高校生活を通してどのくらい勉強していたのかを詳しく聞いてみました。
すると、返ってきた答えは少し意外なものでした。
最初から毎日長時間勉強していたわけではなかったのです。
高校2年生までは受験一色ではなかった
東京大学を意識し始めたのは高校2年生の5月でした。
しかし、その頃から毎日何時間も勉強していたわけではありません。
高校2年生全体で見ると、1か月の勉強時間は約40時間ほどだったそうです。
1日平均にすると1〜2時間程度です。
もちろん、数学は趣味のように問題を解いていたため、純粋な勉強時間だけでは測れない部分もあります。
それでも、この時期は高校生活を楽しみながら、自分のペースで勉強を続けていました。
高校3年生の夏から本格的な受験勉強が始まった
高校3年生になると、勉強時間は少しずつ増えていきます。
夏休みには約170時間勉強したそうです。
英語の学習もこの頃から本格的に始まり、受験生としての生活になっていきました。
ただ、それでも受験だけの生活だったわけではありません。
9月は文化祭があり、勉強時間は約30時間。
10月も約60時間ほどだったそうです。
この話を聞いたとき、私は少し驚きました。
東京大学へ現役合格した人でも、高校生活の行事を楽しんでいたのです。
本人も、
「文化祭は本気で楽しんでいました。」
と笑いながら話していました。
11月は人生で一番勉強した1か月だった
一方で、高校3年生の11月は全く違いました。
この1か月だけは、自分でも驚くほど勉強したそうです。
勉強時間は約300時間。
1日平均にすると約10時間です。
「なぜそこまで頑張れたんですか?」
と聞くと、
「友達に『11月は毎日10時間勉強する』って宣言したんです。」
という答えが返ってきました。
誰かに約束したからこそ、自分に負けたくなかった。
毎日勉強した内容を友人へ報告することも、大きな励みになっていたそうです。
私は、この話がとても印象に残りました。
勉強法だけではなく、勉強を続けられる環境を自分で作っていた。
そこが、Iさんの強さだったのだと思います。
高校3年間の勉強時間
| 時期 | 勉強時間(目安) |
|---|---|
| 高校2年生 | 約40時間/月 |
| 高校3年生 夏休み | 約170時間 |
| 高校3年生 9月 | 約30時間 |
| 高校3年生 10月 | 約60時間 |
| 高校3年生 11月 | 約300時間 |
| 高校3年生 12月 | 約200時間 |
| 高校3年生 1月 | 約250時間 |
| 高校3年生 2月〜3月 | 約165時間 |
勉強時間だけを見れば、11月が突出しています。
しかし、それまで積み重ねてきた数学や理科の学習があったからこそ、この1か月の努力が結果につながったのだと思います。
共通テスト・東京大学二次試験の結果
努力の成果は、本番の試験にも表れました。
共通テストでは929点を獲得。
東京大学理科一類へ現役合格しています。
試験結果
| 試験 | 結果 |
|---|---|
| 共通テスト | 929点 |
| 東京大学二次試験 | 280点 |
<共通テスト内訳>
| 科目 | 得点 |
|---|---|
| 英語(R) | 100点 |
| 英語(L) | 98点 |
| 数学ⅠA | 100点 |
| 数学ⅡBC | 100点 |
| 国語 | 169点 |
| 物理 | 95点 |
| 化学 | 90点 |
| 地理 | 79点 |
| 情報 | 98点 |
| 合計 | 929点 |
数字だけを見ると順調な受験生活だったように感じます。
しかし、本人はそうは思っていませんでした。
本人が受験を振り返って後悔していること
インタビューの最後に、
「今だから言える後悔はありますか?」と聞いてみました。
すると、少し考えたあと、「あります。」と即答でした。
一番最初に挙がったのは英語です。
その後、国語、電磁気、有機化学と続きました。
本人が振り返る反省点
| 教科・分野 | 本人の振り返り |
|---|---|
| 英語 | もっと早く始めればよかった |
| 国語 | 後回しにしすぎた |
| 電磁気 | 早い段階で取り組むべきだった |
| 有機化学 | 余裕があるうちに終わらせればよかった |
東京大学へ合格した人でも、
「もっと早く始めればよかった。」と思うことがあります。
この言葉を聞いて、私は少し安心しました。完璧な受験生はいません。
大切なのは、反省しながら最後まで努力を続けることなのだと思います。
「受験生だった一年間が、一番楽しかったです」
インタビューの最後に、
「受験生活を振り返ってどうでしたか?」
と質問してみました。
返ってきた答えは、私が想像していたものとは少し違いました。
「受験生だった一年間が、一番楽しかったです。」
正直、この言葉はとても印象に残りました。
東京大学を目指す受験生というと、
毎日長時間勉強して、苦しくて、我慢ばかりの生活を送っていた。
そんなイメージを持つ方も多いと思います。
私自身も、そういう答えが返ってくるのだろうと思っていました。
しかし、Iさんは違いました。
もちろん、楽な受験ではありません。
高校3年生の11月には約300時間勉強し、苦手だった英語や国語にも必死に向き合いました。
模試の結果に落ち込むこともあったそうです。
それでも、
「毎日、自分が成長しているのが分かるのが楽しかったです。」
と話していました。
受験勉強を「やらされるもの」ではなく、自分で決めて挑戦したものだったからこそ、
苦しいだけではなく楽しさも感じられたのかもしれません。
私は、この考え方がとても素敵だと感じました。
東京大学へ入学して感じたこと
実際に東京大学へ入学してみて、どのような印象を持ったのかも聞いてみました。
すると、
「想像していたより、みんな普通の大学生だなと感じました」
という答えが返ってきました。
もちろん、全国トップレベルの学生が集まる大学です。
勉強に対する意識が高い人や、自分の好きな研究に没頭している人もたくさんいるそうです。
一方で、「東大生だから全員が天才。」
というイメージとは少し違ったとも話していました。
大学へ入学して終わりではありません。
大学では、それぞれが自分のやりたいことを見つけ、新しい目標へ向かって努力しています。
受験はゴールではなく、新しいスタートなのだと改めて感じました。
中学生・高校生へ伝えたいこと
最後に、「これから受験を迎える中学生や高校生へメッセージをお願いします。」
とお願いしました。
すると、少し考えたあと、
「興味を持てることを見つけてほしいです。」
と話してくれました。
数学が好きだったから数学を頑張れた。
そこから物理へ興味が広がった。
そして東京大学を目指すようになった。
最初から東京大学だけを見ていたわけではありません。
好きなことを突き詰めていった結果、東京大学という選択肢が見えてきたそうです。
受験勉強は大変です。
でも、自分が興味を持てる教科や分野が一つあるだけで、勉強との向き合い方は大きく変わります。
これは今回のインタビューを通して、私自身も改めて感じたことでした。
保護者の方へ伝えたいこと
保護者の方との関わりについても聞いてみました。
「勉強しなさい。」と毎日のように言われる家庭だったわけではないそうです。
必要な参考書を買ってもらったり、受験を応援してもらったり。
そうした支えはありましたが、勉強そのものは自分で考えて進めていました。
もちろん、すべての家庭に当てはまる話ではありません。
ただ、今回のお話を聞いていて感じたのは、
子どもが自分で考え、自分で行動できる環境を作ることの大切さです。
結果だけを見るのではなく、「今日は何を頑張ったの?」
そんな会話を積み重ねることも、大きな支えになるのではないかと思いました。
塾長がインタビューをして感じたこと
今回のインタビューで、私が一番印象に残ったのは、
「塾へ通わなかったこと」ではありません。
むしろ、自分で考えて勉強を進める力があったこと。
そこが一番大きかったと感じています。数学が好きだったこと。
友人の一言をきっかけに本気になれたこと。
11月は毎日10時間勉強すると決め、それを最後までやり切ったこと。
どれも誰かに言われたからではありません。
自分で決めて、自分で行動していました。
だから私は、「塾へ通うか、通わないか。」ではなく、
「自分に合った環境で努力を続けられるか。」
の方が大切なのだと思います。
太陽学院でも、生徒一人ひとりが自分で考え、自分から勉強へ向かえるような指導を大切にしています。
今回のお話を聞いて、その大切さを改めて実感しました。
まとめ
今回のインタビューでは、東京大学へ現役合格した一人の高校生の受験生活を詳しく伺いました。
特別な才能だけで合格したわけではありません。
好きだった数学を伸ばし、友人との出会いをきっかけに目標が生まれ、自分で考えながら努力を積み重ねた結果が東京大学合格につながっていました。
一方で、
「英語はもっと早く始めればよかった。」
「国語も後回しにしすぎた。」
という反省も率直に話してくださいました。
だからこそ、このインタビューは受験成功談ではなく、多くの受験生にとって参考になる実体験だと思います。
Iさん、今回は貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。
これからの大学生活も、心から応援しています。
太陽学院の評判

ここまでお読みいただき、
この記事を執筆した太陽学院を気になった方が少しでもいるかもしれません。
太陽学院では、卒塾生へのインタビューを通して、
実際に通塾していた生徒たちの声を紹介しています。
授業の雰囲気や受験期のサポート、通ってよかった点などを知りたい方は、
ぜひ以下の記事もご覧ください。
関連記事→太陽学院の評判って実際にどうなの!?「卒塾生インタビュー」
よくある質問(FAQ)
Q. 都立目黒高校から東京大学へ進学することは珍しいですか?
はい、珍しいケースです。
目黒高校はGMARCHや国公立大学へ多くの合格者を輩出する高校ですが、
東京大学への現役合格者は毎年多くいるわけではありません。
だからこそ、今回のインタビューでは、どのような高校生活や勉強をしていたのかを詳しく伺いました。
Q. 塾に通わなくても東京大学へ合格できますか?
今回インタビューしたIさんは、中学生・高校生ともに塾へは通っていませんでした。
しかし、それは「塾へ通わなくても大丈夫」という意味ではありません。
数学が昔から好きだったことや、自分で勉強計画を立てて最後までやり切れる力があったことなど、Iさんだからこその強みがありました。
勉強方法は一人ひとり違います。
自分に合った環境で努力を続けることが何より大切だと思います。
Q. 東京大学を目指し始めたのはいつですか?
高校2年生の5月頃です。
中学校時代の友人との何気ない会話をきっかけに、
「一度、本気で目指してみよう。」
と思うようになったそうです。
ただし、この時点で東京大学一本に決めていたわけではなく、最終的に受験を決めたのは共通テスト後でした。
Q. 一番力を入れていた教科は何ですか?
数学です。
中学生の頃から数学が好きで、高校へ入ってからも継続して学習していました。
東京大学を意識してからは、数学ⅢCを中心に学習を進め、その後は物理や化学へと学習範囲を広げています。
Q. 受験を振り返って一番後悔していることは何ですか?
英語と国語を本格的に始める時期が遅かったことです。
本人も、
「もっと早く始めればよかった。」
と話していました。
得意科目を伸ばすことは大切ですが、苦手科目を後回しにしすぎないことも重要だと感じたそうです。
高校受験・大学受験についてご相談ください
今回のインタビューを通して改めて感じたのは、受験に「これが正解」という勉強法はないということです。
Iさんは塾へ通わず東京大学へ合格しました。
一方で、だからといって誰でも同じ方法で結果を出せるわけではありません。
得意科目も、苦手科目も、勉強するペースも、一人ひとり違います。
だからこそ、自分に合った勉強方法や学習環境を見つけることが何より大切です。
太陽学院では、生徒一人ひとりの目標や学力に合わせて学習計画を立て、高校受験・大学受験をサポートしています。
「志望校をどう決めればいいか分からない。」
「今の勉強方法で本当に大丈夫なのか不安。」
「何から始めればいいか分からない。」
そんな悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
無料学習相談・無料体験授業も実施しております。
勉強方法や受験に関することなど、どんなことでもお気軽にご相談いただければと思います。

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太陽学院の提携事業

愛媛大学工学部卒、愛媛県立伊予高校出身。太陽学院代表講師。
某大手芸能イベント会社、プログラマーを経て塾講師として太陽学院創業者である加瀬真一氏に師事。
中学時代は学年真ん中ぐらいだった成績が高校時代に培った
『逆算する勉強法』で高校3年間は学年トップに。
大学時代には成績優秀者に選ばれ表彰。
現在は一人一人に寄り添った授業を展開し生徒から厚い信頼を得ている。
小中高生向けプログラミングスクールTechChance!戸越駅前校の運営も行っている。
